光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

体育倉庫に?

不思議に思いながらも心春の言う通り体育倉庫に入る。

「ないじゃん、タオル」

ドリンクを用意する部屋は男子バスケ部員の部室。

………もしかして心春が部室で何かをたくらんでる?

だから私に入らせないために倉庫に来させたの?

……考え過ぎ?

でも心配……。

私は倉庫を出て、慌てて部室のドアを開ける。

「!?あ……光葵。早かったね。タオルは?」

一瞬驚いたように振り返って私を見た心春。

だけど、驚いたのは私の方だ。

部室には、紐で縛られている麗美がいて、そんな麗美と、麗美をそんなにした心春がいる部室は、グチャグチャに荒らされていたから。

荒らしたのは心春。

私が部活に入ったときに心春が荒らしてる最中だったから、間違いない。

「……何してるの………?」

部室には、何年も前のバスケ部員の先輩たちがとったトロフィーや表彰状が並んでる。

スゴく強かった代が過去にあったみたいだから。

それがなぎ倒されてる。

何年も何年も前のトロフィーや表彰状なのに埃1つ被ってないのは、それらのトロフィーを目標にしている光陽が掃除しているから。

スゴく、大切にしてるんだ。光陽は。

それらのトロフィーを。

だから、体育館にいる光陽に今のトロフィーたちを見てほしくなくて、そっと部室のドアを閉じる。