光 ~光る太陽、光る向日葵~Ⅰ

「ん~、じゃっ、部活始めよっかぁ♪……って言っても光陽帰っちゃったし、誰も部員いないからバイバイだね♪」

この場の空気に不釣り合いな心春の口調。

「あ、そうだ。麗美。モップ掛けしといてね。じゃあ光葵、帰ろ?」

心春に腕を引っ張られて、倉庫から出る。

麗美を残して。

「光葵、引いてるのかな?でも、これが本来の私なの。でも大丈夫。本当に嫌いな人しかいじめたりしないから」

いつも通りの心春……だけど、きっとその姿は〝表〟の顔なんだろう。

「そっか。わかった」

私は曖昧に微笑む。

そして、

「寄るところがあるから先に帰るね。ごめんね」

と言い訳をして先に体育館から出た。