─パッ!

突然視界が明るくなった。

……ここは…保健室…?

意識失って……、今目が覚めた。

「光陽…?」

保健室のベッドの脇には光陽が座っていた。

「あ、目、覚めたんだ。ったく。心配かけんなよ」

心配してくれてたんだ……。

ちょっとのことなのに嬉しくなる。

「ごめん…。でもありがと。……今…何時?部活は??」

「今、部活終わったところ。おばさんが車で迎えに来てるれるらしいから俺も一緒に待ってた」

そうなんだ。

「てか、光陽が車で帰りたいだけじゃん」

「うん、そうそう」

「「…………………」」

一瞬の間の後、光陽が口を開いた。

「大丈夫か?みちるのことで体調崩したんだろ…?」

「……大丈…夫だよ……」

声が震えた。

「ホントに?」

小さく頷くので精一杯だった。