「みちる………なんで…」

何で何も言わずに、去って行ったの……??

「みちるっ!!みちるっ!!!」

私は道路に泣き崩れた。

「光葵……」

そんな私に、光陽は優しく……優しく、付き添ってくれた。

「みちる……」

─カァカァ…

カラスの鳴き声が辺りにむなしく響いた。