やべーよ、俺。
葵のこと、すごい気になってる。
葵のこと、もっと知りたい。
俺を見上げる上目遣い。
幼く見える笑顔。
手をつないだら。
髪にふれたら。
抱きしめたら。
キスしたら。
どんな気持ちになるんだろう。
「・・・朔?」
「えっ?」
いま、俺のこと『サク』って呼んだよな?
「どうかしたの?」
「あっごめん、なんでもない。
いや、なんでもなくない」
妄想してたなんて、言えるわけない。
「へんなの」
「いま『サク』って呼んでくれたから、嬉しくてさ」
これは、ほんと。
「お店、ここだよ」
店内は、色とりどりのメガネと、きれいに磨かれた鏡と、俺にはわからない機械。
メガネに縁のない生活の俺には、種類が多すぎてどれを選んでいいのかわかんねー。
「葵、もう候補は決まってんの?」
「うーん、前はフレームが細身だったから、今度は思いきって明るいのにしようかな」
「俺が払うんだから、金額は気にすんなよ」
「そうする」
「あっでも、帰りお茶するくらいの金額は残してくれよな」
「わかった」
それから葵は、いろんなメガネを手にとってはかけることを繰り返し、俺はそのたびに率直な感想を言った。
葵が悩んだあげく選んだのは、落ち着いたボルドーで、少し太めのフレームが印象的なメガネだった。
度数を調整してもらう間、店内のソファーでおしゃべりしながら待っていた。
「葵、月末の日曜日、予定ある?」
「日曜ならだいじょうぶ」
「俺、サッカー部で対外試合なんだ。
もしよかったら、応援に来てよ」
「私が行ったら、迷惑にならない?」
「なるわけないじゃん、大歓迎!」
「じゃあ、応援に行くね。
晴れたらいいね」
「あっ、残念だけど、サッカーは雨でもやるんだよな」
「そうなんだ、大変だね」
お待たせしました、と店員さんが声をかけてきた。
あらためてメガネをかけて、微調整して。
「どう・・・かな」
照れながら俺の方へ振り返った葵は、今までより明るい印象になった。
「似合ってる」
葵は照れ笑いを浮かべながら、店員の方へ向き直った。
会計をすませ、新しいメガネをかけた葵と一緒に店を出た。
葵のこと、すごい気になってる。
葵のこと、もっと知りたい。
俺を見上げる上目遣い。
幼く見える笑顔。
手をつないだら。
髪にふれたら。
抱きしめたら。
キスしたら。
どんな気持ちになるんだろう。
「・・・朔?」
「えっ?」
いま、俺のこと『サク』って呼んだよな?
「どうかしたの?」
「あっごめん、なんでもない。
いや、なんでもなくない」
妄想してたなんて、言えるわけない。
「へんなの」
「いま『サク』って呼んでくれたから、嬉しくてさ」
これは、ほんと。
「お店、ここだよ」
店内は、色とりどりのメガネと、きれいに磨かれた鏡と、俺にはわからない機械。
メガネに縁のない生活の俺には、種類が多すぎてどれを選んでいいのかわかんねー。
「葵、もう候補は決まってんの?」
「うーん、前はフレームが細身だったから、今度は思いきって明るいのにしようかな」
「俺が払うんだから、金額は気にすんなよ」
「そうする」
「あっでも、帰りお茶するくらいの金額は残してくれよな」
「わかった」
それから葵は、いろんなメガネを手にとってはかけることを繰り返し、俺はそのたびに率直な感想を言った。
葵が悩んだあげく選んだのは、落ち着いたボルドーで、少し太めのフレームが印象的なメガネだった。
度数を調整してもらう間、店内のソファーでおしゃべりしながら待っていた。
「葵、月末の日曜日、予定ある?」
「日曜ならだいじょうぶ」
「俺、サッカー部で対外試合なんだ。
もしよかったら、応援に来てよ」
「私が行ったら、迷惑にならない?」
「なるわけないじゃん、大歓迎!」
「じゃあ、応援に行くね。
晴れたらいいね」
「あっ、残念だけど、サッカーは雨でもやるんだよな」
「そうなんだ、大変だね」
お待たせしました、と店員さんが声をかけてきた。
あらためてメガネをかけて、微調整して。
「どう・・・かな」
照れながら俺の方へ振り返った葵は、今までより明るい印象になった。
「似合ってる」
葵は照れ笑いを浮かべながら、店員の方へ向き直った。
会計をすませ、新しいメガネをかけた葵と一緒に店を出た。


