上から覗き込んでくる女は、たれた髪を耳にかけてほほえんだ。 「おはよう。気分はどうだい?」 「……俺は…一体?」 「ルーポに驚いて、気絶しちゃったんだよ。あ、ルーポっていうのはそこにいる白いオオカミだよ、覚えてる?」 「おおかみ…」 女子はうなづくと、前を見た。 俺は起きる気力がなくて、頭だけ動かして同じ方を見やった。