ベッドのすぐ後ろの窓には半月が昇りはじめていた。 今は春だから、冬に比べて日は伸びてるからといっても、月が出て来てるし、だいぶ時間が経っているはず。 まさか…! 「まさか、寝てる間に…⁈」 「寝てる間だと?」 すると何が面白いのか、オオカミは黒々とした鼻を上に向けて、笑い出した。 地の底からひびいてくるような、低くて重々しい声だ。