気が付いたら、頬を涙が伝っていた。


大好きなんだ。本当に。

澄にいのことが。大好きで、大好きで仕方がなかった。

大切な大切な初恋なんだ。


でも、ここで大学進学を決めたら、気持ちを忘れ、大学受験に集中しなきゃ。

澄さんへの想いは、忘れられるようにしなければいけないんだ。


こぼれる涙をふきながら、大学進学に丸を付けた。

希望大学欄には、去年佐伯くんに相談をしながら決めた大学名を書いた。




・・・これで、私の初恋は一度終わる。








—————さようなら。私の初恋。