夏休みが昨日で終わり、今日から2学期が始まる。

茉依との関係を澄さんに聞いたあの日から、10日ほどが経った。


・・・あの日から、茉依とうまく話すことができない。

最後にあったとき、また遊べたら遊ぼうね、って、あんなに楽しみにしていたのに。

せっかく茉依が誘ってくれたのに、断ってしまった。

それでも、メールでは特に前と変わってはいないと思う。文面だけだし。

でも、実際目の前にしたら、どうなるのか、自分でもわからない。


「おはよー!」

そんなことを考えているうちに、いつも茉依と落ち合う場所についていた。

とりあえず、なるべくいつも通り。
いつも通りを心がけて、声をかけた。

「おはよ。」

茉依の様子もいつも通りだ。

でも、今日はそれがなんだかむかついた。

「・・・・・」

「・・・・・」

何もなければ、今はうるさいくらいにしゃべっているとき。

それでも、今は無言、無の時間。

「あのさ、」

「ん?」

「・・・どうして、澄さんと知り合いだ、って言ってくれなかったの?」

「え?」

あの日から、うちは時間が止まったようだった。

ずっと、ずっと、知りたくて聞きたくて、気になっていた。

澄さんのあの反応。
絶対、茉依と知り合いなんだ。