キミの隣、笑顔のあなた




泣いてしまってうまく話せなくなっているうち。

そんな状況でも、優しくうちが話せるまで、ちゃんと待っていてくれる。

「澄さんばっか、ずるい。
 うちも、うちも、なんかあげたいのに。
 澄さんは大人で、うちはいつももらってばっかりで。
 澄さんに近づきたいのに、いつも澄さんの大人な優しさに甘えちゃってる...
 ごめんね、ごめんね。」

初めは完全に八つ当たりな内容。

それなのに途中から、甘えちゃってるし、わがまま言っちゃってるし。

ああ。もう最悪だ。

澄さん、幻滅したかな。

こんなわがままな彼女、いらないかな。

・・・いやだ、嫌いにならないで...!



「...あのね、茉胡。
 これは、俺がしたくてしてることだよ?
 茉胡の笑顔が見たいから、衝動買いしちゃったし、茉胡の笑顔が見たいから、ここもつれてきた。
 俺もね、茉胡からたっくさんもらってるんだよ?
 だから、俺が茉胡に言ってほしい言葉は、ほかにあるよ?」

うちの気持ちとは裏腹に、そう優しい声で言ってくれた澄さん。

「...やっぱり、ずるい。
 大人で余裕があって...
 でも。」

そこで、一回言葉を切った。

深く深呼吸をして、澄さんの目をしっかり見た。

目を見て、ちゃんと伝えたいと思ったから。