たくさん買い物もして、たくさん二人でお話して。
本当はこんなこと許される関係じゃないからこそ、付き合って9ヶ月。
やっと、初デートができた。
誰かに見られるとか、そういう心配のいらない、純粋に楽しい幸せなデート。
そうやって気を遣ってくれて、改めて大切にされてるのかなってうぬぼれたり。
「茉胡、はい、これ。」
「...なに??これ。」
澄さんからもらったのは、小さな紙袋。
中を開けてみてみると、そこには昔っぽい柄のポーチが。
澄さんと、甲州夢小路を歩きながらあるお店に入った時に見つけたもの。
でも、うちのお小遣いというか、学生には少し高めですっごく気に行ったけど、なく泣く諦めたものだった。
「・・・え、なに?これ。」
「付き合って、9ヵ月記念。
ちょっと遅れたけど、プレゼント。」
「え?」
「んー、誕生日以来のプレゼントだね。
こういうのさ、初デートの時に渡したかったんだよね。」
「・・・ねえ、これいつ買ったの?」
「ん?茉胡がいろいろ見てる時。
欲しい、って言ってたし、あきらめるって言った後も、欲しそうな目で見てたから。
なんかあげようと思ってたからさ、ちょうどよかったんだ。」
「・・・・・・」
「えー、ありがとうくらい聞きたい...えっ?
なんで泣いてるのー?」
「だって、だって・・・!」
「うん?」

