「・・・澄にい、あなたが好きです。
 あなたの事がずっと大好きです。」

...あ、驚いてる。

夢の中でも、こんな反応されちゃったら、夢が醒めたら絶対言えないな。

ふわふわとそんなことを思っているうちに、私はいつの間にか意識を手放していた。




「・・・ん。」

目が醒め、ベッドの横においてある時計を見ると、18:00をあらわしていた。

いつの間にかびっしょり汗をかいていて、朝よりは少し気分が良くなっていた。

「茉依ー。大丈夫?」

ノックをしてから入ってきたお母さんがそう聞いてきた。

「うん。朝よりは。」

「そっかー。よかったわあ。
 もう少ししたらそうめんできるから、待っててね。」

「うん。ありがとう。」

そういって。そのままお母さんが部屋を出て、階段を下りていく。


・・・それにしても、ずいぶんと幸せな夢を見たなあ。

夢の中に澄にいが出てきただけで、安心感がすごがった。

だけど、すこしリアルすぎた気がする。

まあ、これだけ汗かいたらきっと明日は学校に行けるかな。

スマホを見たら、茉胡からメールが来ていた。

”大丈夫?”

”大丈夫だよ、明日は行けるかも”

返信をして、お母さんに呼ばれるまでもう一度ベッドに横になった。