茉胡と澄にいが付き合い始めてから、2週間ほどが経った。

今日、11月20日は茉胡の誕生日。

本当は1日いっぱいお祝いをしたかったけど、バイトが入ったから、それはできなかった。
それでも、当日にしたくて、バイト終わりにバイト先に来てもらって、私のバイト先で遊ぶことにした。

「お疲れ様でしたー!」

バイト終わり、ロッカー室で着替えを終えて、部屋を出た。

茉胡との待ち合わせ場所は、ここの最寄り駅にしてある。

私はカバンを大切に持ちながら駅に向かった。


「あ、茉依-----!!!」

視力のいい茉胡は、かなり遠くからでも私の事を見つけたみたいで、ブンブン手を振りながら私を呼んでいた。

周りにも人が多いから、あんまり変な目で見られないことは、唯一の救いだと思う。

「ごめん、お待たせ茉胡。」

「ううん!待ってない!だって、茉依と誕生日一緒に過ごせるとか、やばすぎでしょ!
 まじで、部活入らなくてよかった!」

その言葉にあははっ!と笑い合う。

「・・あ、これ。附田先生から、預かったよ。」

そういって、カバンの中から、ラッピングされた袋を取り出して茉胡に渡した。