「えっと...もう気づいてるかもしれないけど

 付き合うことに、なりましたっ...!!!」

学校の校門を出てすぐ、茉依に報告をした。

「おめでとう。」

笑顔で言ってくれた茉依。

「うぅ...!!うわああああん!!
 ありがとう!!!!」

茉依の言葉に、茉依が今までしてくれたことが頭をよぎり、思わず抱き着いてしまった。

「うわっ。」

いきなりうちが抱き着いたことに驚いた様子の茉依。

茉依には本当に感謝しかない。

「それにしては、なんか冷静だね。」

「うん。なんか、まだ現実味がないっていうか...
 本当に付き合えたのかなあ?!って感じで...」

そりゃあ、携帯のアドレスも交換したんだけど...

「そっか。でも結構時間かかったよね。」

「うん!いろいろ話しちゃって・・・」

うちは、さっきのことを思い出しながら、茉依に話した。



「ほんと!?よし、いってくる!!!」

茉依に勇気と元気をもらって、送りだしてもらい、うちは附田先生がいるはずの、数学職員室へ向かった。

職員室に近づくにつれて、どんどん緊張も高まっていく。

「ううううううーーーー!!!」

たとえ小声だとしても、うめき声をあげながら歩いているうちは、変な人だ。