「・・・今日、澄にいかっこよかったね。」
「お?ほんとか?」
「うん。
昔から歌うまかったけど、ギターもうまかったんだね。」
「ああ、ギターは今回練習させられたんだよ。」
「え、最近触り始めた人のレベルじゃなかったよ。」
「あ、それは大学の時に、すこしやったから。」
「ああ、なるほどね。そうだったんだ...!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「そういえば、中学の時、茉依と一緒にプレーしてた上手な子って枩谷だったんだな。」
「うん。」
「球技大会の時、去年の中総体思い出して鳥肌立った。」
「あの時の茉胡は、本当にすごかったもんね!!」
バスケの時の茉胡の話題になると、私は昔から熱くなってしまうところがある。
今も、例にもれず熱くなってしまっている。
「茉依もすごかったけどな。」
————————ドキッ
どうして、澄にいは私の心を簡単に動かしてしまうのだろうか。
そんな私の想いは気づかれないように、精一杯にっこり笑って、言った。
「ありがとう。」
そう言って、澄にいを見た瞬間、息が止まったかと思った。

