「昨日、書いてあった紙を見たから。」
「ええ!?気づかなかったー!
じゃあ、曲も知ってるの?」
「うん。でも、茉胡が楽しみにしてるから言わない。」
「気になるじゃん!でも、そうだね。楽しみにしとく。」
話している間に、体育館についていた。
中に入ると、自由に座っていいので、もう結構生徒が来ていて、前のほうは人がたくさんいた。
「わあ、もう結構みんな前に座ってるねー。」
「後ろでもいいじゃん。座ろ。」
「うん。」
生徒の束から少し後ろ気味の場所に座ることにした。
でも前で附田先生みたかったーという茉胡は本当に悔しそうだ。
いつもの元気な感じがありつつも、少し照れたように、話す茉胡を見て、これでいいと言い聞かせる。
あれから行けるときは澄にいのところに通って、主に茉胡の話をしていた。
きっと、澄にいすっごく揺れてるんだと思う。
それが垣間見える瞬間が何回かあった。
茉胡の話題に、時折頬をほころばせている澄にいを見ると、やっぱり胸がすごく痛んで。
そんな自分に何度も嫌気がさした。
パチッ————
そんなことを思い出していると、時間になったようで、体育館が一気に暗転した。

