澄にいはこう見えて、そういうところは割ときっちししてるタイプだから。昔から。
「なんだよ、その返し。」
笑いながら言う澄にいを見ながら、私は改まって澄にいのほうを向く。
「ん?どした。改まって。」
「ねえ、澄にい。
茉胡から告白されて、どう思った?」
「・・・え?」
「ん?」
「あ...いや。えっと。え、まあ、普通にうれしかった、というかありがたかったというか・・・。」
「じゃあ、なんで断ったの?」
「そりゃ、決まってるだろ。”生徒と先生” だからな。」
「・・・それだけ?」
「・・・えっ?」
「そうじゃなかったら、告白、OKしてた?」
「・・・・・・・」
私の言葉に、澄にいは何も答えなかった。
——————キーンコーンカーンコーン
タイムオーバー。
「・・・ま、私はいいと思うけどね。」
「・・・・・・」
「それじゃ、また明日来るね。
話の続き、しよう。」
澄にいは、無表情だった。
何を考えているか全くわからなかった。
「さようなら。」
ずっと無言の澄にいに挨拶をして、数学職員室を出た。
「・・・はあ。」
教室に向かう途中、さっきのことを思いだした。
でも、私の質問に何も答えなかったこと、そして、私が学校で澄にいといっても、なにも言わなかったこと。
それが、何よりの答えな気がした。

