「・・・そういえばあいつ、今日いつもよりテンション高くてな。」

「うん。」

「あまりにも嬉しそうでずっと笑ってるから気持ち悪くて、「どうしたんだよ」って聞いたんだよ。そしたらあいつ、「もらったプレゼントがうれしくて。」って言ってさ。」

「うん。」

「「何をそんないいものもらったんだ。」って聞いたら、「ボールペンとメモ帳だ。」っていうんだよ。」


ドキンッ————————


「・・・え?」

「な。何をそんな普通のもので喜んだよ。って思ってさ。でも俺がそう聞く前にあいつ俺の心を読んだかのようにこういったんだよ。「その子が俺のために一生懸命選んでくれたって思うと、それが普通のものでもすんげえうれしい。」って。」


ドキンッ ドキンッ ドキンッ 


苦しくなるような、心臓の動き方だった。

「まあ、「ボールペンもメモ帳もちょうどほしかったから。」とも言ってたけどな。
 あいつ、そのプレゼントくれた人に、恋してんじゃねーかなあ。」


———————————ドクッ

・・・・え?嘘。今、なんていった?

お兄ちゃん、何の話をしてた?

え...っと、ちょっと待って。




・・・・・澄にいは、茉胡のことが好きなの?