「・・・う、あ、はい。いいえ。全然。喜んでもらえてよかったです。」

先生のその姿は、破壊力が抜群で。
先生のその言葉で、うちの心の中がどれだけ暴れているのか、もう自分をコントロールできないということを、たぶん先生は気づいていない。

うちはたぶん、一瞬で顔が真っ赤になったに違いない。

たぶん、いや絶対にばれていると思うけど、顔を下にして、しどろもどろになりながらも、早口で返事をした。


「え、っと。それじゃ、帰りますね!」

ソファから立ちあがり、先生に向かって言ってから、ドアへと向かった。

「お、おう。」

「喜んでもらえてよかったです。それじゃ、さようなら!!」

「おうー!ありがとうなー!!」

先生の言葉を聞いてから、職員室から出た。



職員室を出て、少しだけ歩いてから立ち止まった。

頬がにやけてしまうのはしょうがないと思う。

「うれしっ。」

とりあえず、このニヤケ顔のまま茉依のところに行くのは恥ずかしくて、深呼吸をしてから、茉依の待っている階段へ向かった。






茉胡side END