はーやっと終わった。


そう思いながら、プリントを片付け、時間割に目を向けたとき。

「茉依ー。次数学じゃん!教科連絡いかなきゃ!!」

高校でも同じクラスになった茉胡が、私のところに飛び込んできた。

昨日のHRでの係決めで、私と茉胡は私の好きな数学係になった。

授業前の教科連絡に行くために、2人で教室を出て、学年職員室へ向かう。

「数学の先生の名前ってなんだっけ??」

「確か、附田先生だった気が?」

「あー、だっけか!
 でも、そんな感じだった気がする!」

「ちゃんと、入学式もそのあとの学年集会も話聞いてればよかった。」

「ほんとにさ!!」

教室から学年職員室までの距離なんて、そう長くなく、いつものように話をしていたら、あっという間についていた。