「・・・そうかもしれないけどさ。ほら、もう時間だよ。」

時計を見ると、もうすぐ5:00になろうとしていた。

茉胡が澄にいを呼びだしたのは、5:00だ。

「・・・・よし、いってくる。」

さっきまでと一転、突然覚悟を決めた茉胡が、私たちがいる1-2を出て隣の教室、つまり1-3へ向かう。



「・・・・はあ。」

だれもいなくなった教室で、ただ何も考えることはできなかった。



————何も考えたくなかった。のかもしれない。





ただ、時間が過ぎるのを、隣から茉胡の一生懸命な勇気の塊を聞く準備をしていた。