私が幼稚園の時からの一番の友達は犬でした



私、有原莉子(ありはらりこ)とチワワのあきら…



でも、あきらは車にはねられて死んでしまった。



私があの時リードから手を離さなければ死ななくてすんだのに…



あきらは私のせいで死んだんだ。



私がそう考えながら歩いていると誰かにぶつかった。



背が低く私と同じぐらいの年の男の子だった。



『ごめんね…大丈夫?僕、有原あきら!!よろしくね!!』



『私は、有原莉子…』



(この子…あきらそっくり…苗字も同じだしもしかしてあきらとか?まさかね…)



『ねぇ…これで遊ぶ?』



莉子は、あきらのおもちゃのボールを取り出した。



『あっ!!それ!!遊びたい!!』