願っても、願っても、
叶わないのかな。
鏡を見て髪を整えて、トイレを出ていく。
もう、神様は悪戯をし終えていた。
浮かない顔を浮かべて、教室に戻る。
「鈴木くんすごいね!百合も可愛くて美人で有名だけど、相沢さんもかなりの有名人だよ!モテモテだね」
沙紀の興奮した声が廊下まで聞こえてくる。
あたしの名前が出てきたけど、なぜ?
それと『相沢さん』って誰なの?
モテモテって誰が…?
急に悲しくなってきた。
あたしにも教えてよ…。
涙を堪えて、教室の中に入っていく。
理由が知りたいよ。
「どうしたの?」
涙をぐっと堪え、沙紀に話しかけた。
すると沙紀は慌てて、机の上にあった手紙を隠そうとした。
見逃さなかったあたし。
どうして隠し事をするの?
「えっ、別に何でもないよ」
「この手紙、なぁに?」
可愛い便箋の手紙。
差出人は誰?
内容はなに?
優くんにとってあたしは迷惑な存在かもしれない。


