空の上から愛してる



だか優くんはあたしのサインに気づくはずもなく「ごめんね」ともう一度謝ってきた。



もう、言うことはない。
何も言えないよ。

こっちこそごめんね。



あたしのサインにいつか気づいてくれることを信じているから。


次のテストの記憶はあまりない。
やはり真実なんだと、ショックすぎて何も考えられなかった。



そして昼食時間となる。あたしは沙紀と学生ホールへ行った。
沙紀に昨日のことを言いたかったけれど言えない自分。


何故ならば、目の前では楽しそうに話す沙紀がいるから。
内容は、恋愛話。


「鈴木くんのどこが好きなの?」とか「きっかけは?」とか色々と聞いてくるからだ。
聞いてくれるのは嬉しいよ。
けど素直に答えられない。

聞いて欲しいことは沢山あるのに、優くんのあの表情が消えてくれない…。



「百合、元気ないね?」



さすがだね、沙紀。



「そんなことないよ。寝不足だからかな?ちょっとトイレ行ってくるね。先に教室戻っていていいからね」