この世界に生まれてきたから、優くんに恋をして、愛し合えることができたんだ。
だから自分の人生に、後悔はない。
「突然なにを言い出すのよ。おかしな子ね」
笑うお母さん。
お父さんも笑っていた。
笑い声が溢れる家庭をいつまでも築き上げてください…。
空港に着き、荷物を預ける。
少ししたら、優くんと斉藤くんと沙紀が姿を現した。
「優くん、来て?紹介したいの」
あたしは優くんの腕を掴み、両親のもとへ向かった。
最後に紹介しておきたかった。
『優くんは最高の彼氏です』と。
「お父さん、お母さん、優くんだよ」
「こんにちは、僕は、鈴木優です」
ぺこりと頭を下げて恥ずかしそうに自分を紹介した優くん。
お父さんは複雑な心境なのか、優くんを見ることはなく、違う方向に体を向けていた。


