ちくちくとさっきから痛むの。
どうしてかな。
「百合…気をつけてな」
「大丈夫だよ。安心して」
この言葉がすごく弱々しかっただろう。
安心して、なんて素直に言えない。
やっぱり行きたくないよ、と叫びたかった。
ごめんね、ごめんね…優くん。
こんな未熟なあたしを許して…。
この日の夜、あたしは泣きながら眠った。
泣いても泣いても泣き足りなくて、優くんを求めていた。
お父さんとお母さんは留学のことをすごく嬉しがっていたけれど、あたしは嬉しさより、苦しさの方が多かった。
優くん?
もしあなたが、「留学と俺どっちが大切?」と聞いたなら、あたしは迷わず「優くん」と答えていただろう…。
次の日、留学のためにいろいろなものを揃えた。下着とか、服とか、手続き済みのパスポートとか。
あたしは気分を紛らわすために、あるショップに入った。


