「…いっいつ?」
「一週間後!そこから3ヶ月!!」
平然を装うことが、こんな苦しいなんて知らなかった。
優くんはしばらく何も言わず、表情を無くすだけ。
もし…もしね…
この時、優くんが『寂しい』と言ってくれたのなら、あたしは留学を辞めていたかもしれない。
泣く優くんを放っておけないから。
「優くん?」
「百合…良かったね」
すると優くんはあたしを見下ろして、笑顔を見せた。
その笑顔に胸が揺れる。
本当に心の底から思ってる?
「寂しい」って言ってくれれば、あたしはあなたを選ぶから。
絡まる心。
あたしたちの気持ちは絡まってばかりだった。
「ありがとう!いろいろ準備しなきゃ!」
わざと演技をする。
指折りで留学までに必要なことを考える。
荷物、英語の勉強、パスポート。
たくさんやることがある。
嬉しいことなのに、胸が痛い。


