空の上から愛してる



何があっても離れません。



そう、夜空に向かって誓う。
でも今日もまた空には星の姿はなかった。
浮かぶのは…三日月だけ。




あたしたちは二人寄り添って幸せな時間を過ごす。
夕方から夜になり、もう一日が終わりを告げようとしていた。



すると誰かに体を叩かれた。
あたしはゆっくりと閉じていた瞳を開ける。
目を開くと優しく微笑む優くんの姿があった。



「明日学校だし、帰るな」



そう言って落ちている衣服を取って、着替える優くん。



「うん~…」




目を擦りながら、体を起こす。
まだ一緒にいてほしい。


「あっ起きなくていいよ、寝てろよ」




あたしの肩を持ち、ベッドに再び倒した。




「送ってく~」




「大丈夫だって、俺、平気だから。じゃあな百合」



優くんはこう言ってあたしに軽くキスをして部屋を出ていった。
その背中をずっと見つめていた。


ぱたん…と閉じるドアの音がまるで魔法がとけてしまったよう。



もっと一緒にいたかったな…。
でもこの痕があるから幸せ。


カーテンから覗く三日月が、悲しそうにあたしを見つめていた。




これからのことを、教えてくれているかのように…。