《間もなく閉館です》
館内アナウンスが幸せの時間を引き裂く。
雲は流れ、茜色に染まる。
楽しい時間はあっという間。
寂しさが襲う。
「百合、写真撮んねぇ?携帯で」
「あっうん」
そう言って優くんは携帯を引いてこちらに向ける。
あたしたちは顔を近づけて携帯のカメラに視線を向けた。
「撮るよ?笑って?」
─カシャッというシャッター音が広がる。
その瞬間緊張がとけた。
二人の写真が増えたね。
帰りの電車の中、あたしたちはふざけ合っていた。
優くんがあたしの写真ばかり撮るんだもん。
恥ずかしいよ。
あたしも優くんの写真欲しいのにな…。
「今日は楽しかった!明日は博物館ね!」
まだ明日も優くんとデートできる。
明日もいい日になるといいな。
「うん、また明日駅に10時な」
「うん!じゃあバイバイ」
「バイバイ」


