…翌日、嬉しさのあまり、いつもより早めに学校に来てしまった。
夢から醒めないうちに、優くんを見たかった。
薬指のリングを見つめながら優くんを待つ。
もうあたしたちの距離は遠くないよね。
「百合!おはよ」
後ろから元気な声が聞こえてくる。
この声は愛しいあなた。
振り向くと笑顔の優くんが立っていた。
「優くんおはよ~。元気だね。何かいいことあったの?」
あたしはこんなことを聞いた。
『百合に会ったからだよ』って言われたくて。
ちょっとした意地悪。
「秘密!」
でも優くんはこう言って、髪の毛をくしゃっとする。
照れているのかな?
言葉にしてくれなきゃわかんないよ。
「え~ひどぉい!」
少し怒ったフリをする。でも優くんがあたしの頬をつんつんするから笑えてきちゃう。
すると教室に仲良く入ってきた二人の姿。
あたしたちの光景を見た瞬間、事情聴取の開始。


