忘れたくない…。
あたしの…想い出たち。
真っ白な世界に描かれるの。
笑った顔、怒った顔、泣いた顔、眠った顔。
優くんの沢山の表情の中で眠るのが大好き。
あたしは遠い世界にいるよ。
また、優くんに逢えるのを信じて待っているよ。
逢えたら何て言おうかな?
泣いちゃうかな?
優くんは笑ってくれる?
斉藤くんに勇気をもらい、あたしはもう一度、優くんに気持ちを伝えることを決意した。
何も伝えずに終わってしまうのは嫌だったから。きっといつか後悔する。そう思ったから、もう一度伝えようと思った。
…翌日。
空の色は蒼かった。
昨日の色と似ている。
だから大丈夫だと感じた。
この蒼さが励ましてくれる。
けれど、時間だけ過ぎていくだけで、チャンスはなかった。
伝えるタイミングがない。
授業中、そればかり考えていて、先生の話を聞いていなかった。


