沙紀が教室から出て行ったのを確認したあたしは、ゆっくりと立ち上がった。
そして近づいていく。
溢れ出る涙を抑える力もないあたしは、無防備に涙を流す。
「…斉藤くん…」
助けて、お願い。
光をください…、どうか。
「…あたしね、まだ好きなの。優くんが…」
やはり斉藤くんは突然のことで驚いていた。
慌てて、あたしの顔を覗き込む。
涙を確認しただろう。
「小林…ちょ…待って!」
そう言って、あたしの腕を掴み、どこかに向かっていく斉藤くん。
「ちょっと来て?」
「斉藤く…ん」
言われて通り、あとをついていく。
斉藤くんはあたしの為を思って、ここに連れてきてくれたようだ。
広がる青空の下に。
屋上に向かう二人。
そこには青空が存在した。
あたしたちはアスファルトの上に座り、空を見上げる。
「大丈夫か?びっくりしたよ、いきなり泣くから…」


