本当に、本当に愛しい存在。
だけどあなたは間違っていないよ。
《ナナしか見てない》と言ったその言葉に、間違いはない気がした。
そうだよね、当たり前だよね。
あたしはもう必要がないんだよね…。
その日、瞳に抱きしめられながら涙を流した。
声を出して、まるで赤子のように。
冷めたミルクティーを、飲むことができなかった…。
優くんが言った《ナナしか見てない》という言葉があたしを蝕んでいく。
頭の中を占領して、他のことが考えられない。
…翌日。
あたしは衝撃的なことを知ってしまう。
朝起きると、泣いたせいで目が腫れていた。
今日は化粧できそうもない。
希望を無くしたような顔をしている。
「…学校行きたくないな…」
優くんに会う自信がなかった。
どういう態度をしたらいいのか分からなくて、憂鬱さが増えていく。
でも、優くんも辛かったんだよね…
あたしだけじゃなかった…


