空の上から愛してる




あたしは邪魔だよね。
でも二人の関係を崩すつもりはないんだよ。


ごめんね…。



涙を拭きながら、中庭に向かう。
瞳を待たしている。
きっと瞳のことだから心配しているはずだ。



あたしは小走りで向かう。
ベンチに座る瞳の後ろ姿を確認すると、安心した。


大丈夫だよね、泣いたなんて気づかれないよね。



「瞳…お待たせ!」



「おそーい!心配したじゃん!泣いてるのかと思った」



彼女の一言でまた涙腺がゆるむ。
ダメだ、やっぱり。
また涙が零れていく。




「ご…ごめんね。あたし瞳の前で泣いてばっかりだよ…ね」



左手で涙を拭う。
瞳はあたしの涙に気づいて立ち上がり、優しくあたしを抱きしめてくれた。



「泣きたいときに泣けばいいから!私が傍にいるから…大丈夫だよ…」



囁かれる優しさ。




あたしは気づいているの。
優くんに気持ちはないと。

冷めてしまった、このミルクティーのように…

あたしに対する気持ちはもうゼロに等しい。




でもね、
あなたへの気持ちはもう溢れてしまっているの。