耐えられなくなったあたしは、ふらつく足取りで体育館から出ていく。
ごめんなさい。
でも、大好きです…。
逃げるように下を向いて走っていく。
その時、あたしは誰かにぶつかってしまった。
「ごめん…なさい」
顔を上げると、そこには広瀬さんが立っていた。微笑んであたしを見つめる。
「あっ…」
申し訳ない気持ちが込み上げてくる。
早く涙を拭かなきゃ。
広瀬さんは強かった。
あたしみたいに弱くなかった。
だから現実を受け入れるために、こう質問したのだと思う。
「小林さん…優のこと今でも好き…?」
どこか悲しそうな彼女の瞳。
まるで捨てられた猫のよう。
素直になりたかった…。これ以上自分の気持ちに嘘はつきたくなかった。
言葉が詰まってしまったあたしは体で示す。
首を縦に振って表すと広瀬さんは「ありがとう」と言って体育館へと向かって行った…。


