あたしは持っていたボールペンを置いて、静かに視線を夜空に移す。
星空は、あなたの笑顔を思い出させる。



もうすぐでカナダに留学する。
昨日、夢をみた。
怖い、夢。


あなたの笑顔が見られなくなる夢。


そんな日は来ないで欲しい。



けど3ヶ月、離れるのが嫌で、夢がリアルすぎて、手紙を書こうと思ったの。



あたしは居なくなるかもしれない。



そんな恐怖を抱きながら、文字を書いていく。




優くん、寂しいよ。

抱きしめて、お願い。



あたしの体をあなたで埋め尽くして。





最後の一文は、





「ずっと優くんを愛しているから」






ずっと、あなただけ。




さようなら…



愛しき人。