忘れていなかったから、写真を撮ったんだと思う。
体は正直だから、素直に行動をしたんだと思う。
本当にごめんなさい…。
自分の身勝手さに情けなく感じる。
体育座りをしながら、小さく体を縮める。
苦しくなったから…辛くなったから。
「それで俺に嘘をついたの?」
「うん…優くんを失いたくなかったから」
本当だよ。
失いたくなかったから、あんな暴力まで耐えてきたの。
「百合…あの時言った言葉は本当だった?嘘だった?」
「あの時?」
「百合は俺に言ったじゃん。指輪をあげた時に。一番幸せだって。あれは嘘だったの?」
優くんと結ばれた時のことを今でも覚えてる。
嬉しくて、涙が出た。
幸せだと肌で感じた。
けれど先輩と写真を撮ってしまったという罪悪感があったのだ。
「嘘…ではなかったよ」
「そっか…じゃあさ…百合の中で一番は誰だった?」


