初めて家に入れたときはすごい恥ずかしかった。私生活を見られるという恥ずかしさ、プラス、両親がいないという恥ずかしさ。
これからどんなドラマになっていくのだろう。
「あんま見ないで~」
「何で?見せてよ」
「まぁいっか~」
全てを知って欲しい。
あのことを除いて…。
この日、優くんが来る前に慣れない料理をした。作ったのはオムライス。少し味が薄かったけど優くんは残さず食べてくれたよね。
口にケチャップをつけて『美味い!』と言ったあなたの顔が今も浮かぶよ。
時計の針が進む。
空に浮かぶ半月。
ゆっくりと動く雲。
そして日付が変わった…
「百合…誕生日おめでと」
「ありがとう」
あたしたちはキスをする。
誓いのキスのように。
でもこのキスは破滅を意味していたのだった…。


