「百合にも忘れて欲しくないから。俺の存在」
雨の雑音が二人に演出をする。
先輩の声が真っ直ぐに伝わってくる。
でも…。
「先輩…あたし…要らない。」
首を降って、主張するあたし。
そんな態度に腹が立ったのか、先輩が一瞬で悪魔になった。
「そんなこと言えんの?」
その次の瞬間、先輩はあたしの腕を強い力で掴み、床へと叩きつけた。
机に肩が当たる。
痛くて何も言えない。
ただ呆然としてしまう。
近づく先輩。
倒れたあたしの体に股がり、写真を押しつける。
「この写真、アイツに見せたらどうなると思う?」
薄暗くて先輩の顔がよく見えない。
笑っていないのは確かだ。
「本気で言ってるの…?」
「俺はいつも本気だよ。アイツはお前のこと信じてる。でもこれを見せたら、終わりだよな?」
雷の音が遠くの方から聞こえてくる。
もう怖さなどない。
絶望だけだ。


