この時の写真が二人とも最高の笑顔をしていた。初めての二人での写真だったから余計に嬉しかったのかもしれない。
だから、お母さんにあんなことを言ったんだよ。
あたしはカメラを向けようとするが、背が低いためなかなか上手く収まらない。
「あたしの背じゃ、優くん入らない…」
「ばーか。お前ちっさいから無理なんだよ」
そう言って意地悪を言う優くん。
「ひどーい」
頬を膨らませて怒ってみると、優くんはあたしの頬を掴んだ。
萎んでいく頬。
そして白い歯を見せて笑う。
「これは俺の役目」
またあたしを虜にさせる。
「撮るよ」
「うん」
フラッシュに包まれる。
「ありがと」
「おう、現像したら見せてな?」
「うん!」
想い出は確実に増えていった。


