「優くん。可愛い~イルカだよ~」
水槽があるから触ることは不可能なのだけど、触れようとするあたし。
イルカの目をじっと見つめると吸い込まれていく。
あたしもイルカのように気取って泳いでみたい。エスコートするのは、もちろん優くんだよ。
時間が経つにつれて、あたしたちの気分は上がっていく。
「百合これすごくね?」
丸い筒の水槽に入っている熱帯魚。
赤と白と黒のカラフルな魚。
スカイブルーの魚もいた。
「うん、すごーい」
優くんと一緒にいると時間が早く過ぎていく。
隣で笑う優くんがとても愛しい。
二人きりになりたい。
…お願いです。
誰かあたしたちを小さな水槽に入れてください。そしたらあたしたちは優雅に踊るから…
いつまでも笑顔で。
時にはキスをしながら。


