素直に言えば、『助けて』と嘆いたら、優くんは助けてくれましたか?
あなたを傷つけたくない。
あなたを愛してるから。
汚れるのは、傷つくのは、あたしだけで十分よ。
あたしたちは水族館へと向かう。
電車で1時間くらいの距離。
今日は楽しまなきゃ。
さっきのことは忘れよう。
「ねぇ、水族館で何見る?」
「ん~、何でもいいよ」
「じゃあ、百合が決めよ!」
想い出を沢山作らなきゃね。
そして電車は水族館の最寄り駅まで運んでいった。
優くんと会話をしていたらあっという間だった。
「着いた。早く行こ!」
優くんの手をぎゅっと握り、引っ張る。
入園料を払い、水族館の中に入る。
まず初めに会ったのは、イルカだった。
水槽の中を優雅に泳いでいる。
やはり貴族のように見えてしまう。


