そんな榛の事を嫌いではなかった。



でもこの気持ちは好きというのか?わからなかった。


恋愛音痴なのか?

中学の時の友達《綾瀬 奈美(あやせ なみ)》によくそう言われていた。


自分でもそう思うようになっていた。


「ほのちゃん?」


ぼーっとしてたら、榛が横から顔を出してきた。

「あーごめん。榛も早く友達つくんなよ!」


「俺はいいの!ほのが楽しければ」



優しい声で言う。

榛はいつもアタシのことを考えてくれる。

ありがとうって思ってる。いつも。


今は彩と話がしたかった。

「彩んところ行くね!」


そう言って


彩の隣へ行った。


「一緒に教室いこっ」



「彼氏と居ないでいいの?」

彩は気を使ってくれる。


「いーのいーの。いつも一緒にいるしね!」


「そっか、笑」