学校が終わり、俺は家に帰る。 自分の部屋に入りベッドに寝転がり美波が書いた詞に目を通した。 「何だ…この詞は」 俺は思わず呟く。 美波が書いた詞は――… とてつもなく、息が止まる程 上手だった。 「しかも恋歌じゃんか…」 俺は信じられないと自分の目を疑った。が、やはりそれは美波の字であった。 美波が書いたであろう詞は、短文だったがとても綺麗だった。