出勤日。

私はいつものように出社した。

「おはようございます」

「璃亜さん。おはようございます」

いつものように挨拶。

そして1日の仕事が始まった。

「・・・今日もお客さん少ないね」

「そうやね」

「所であの3人とはどうなったん?」

「再度告白されたわ」

「え!?そうなん?」

「うん。答え見つけないと・・・」

「んー・・・まぁ大丈夫だよ。そんなに焦ることもないんじゃない?」

「そうだといいけどね」

トゥルルルルル…

電話がなった。

「お電話ありがとうございます。ホテル・・・・・・・・・黒川でございます」

「あ、黒川さんですか!?」

「はい」

「愛華ちゃんの幼稚園の園長羽柴です!」

「あ!園長先生。どうしましたか?」

「愛華ちゃんが・・・いなくなりました!」

「え・・・えぇ!?」

「すみません!ちょっと目を離した隙に・・・」

「わかりました」

電話を切った。

「どうしたん璃亜さん」

「何でもない」

「そう?」

「うん・・・」

私の職場は二人体制。

急に早退なんてできない。

愛華・・・・・・。

どうしよう。

いなくなるなんて。

何かあったのかな。

っ!

愛華!

お願い!

無事でいて!!

仕事を終えた私は急いで家へと帰った。

「愛華!どこ?いるの!?ねぇ愛華!!」

いない。

どこにもいない。

どうしよう。

「愛華・・・」

トゥルルルルル…

携帯がなった。

「・・・はい」

「よう。璃亜」

「隆太さん!」

「愛華は俺が貰ったぜ」

「え!?」

「愛華は渡さねー。俺が愛華は引き取る。じゃあな」

「あ!ちょっとま・・・」

切れた。

私はどうすることも出来ないまま座り込んでいた。

愛華・・・・・・

瞳からは涙が溢れた。

諦めるしかないの?

愛華にとって何が幸せなの?

「・・・璃亜ちゃん」

振り向くとそこには・・・

「春樹さん、鈴夜さん、綾人さん・・・どうして」

「愛華ちゃん取り返さなくていいの」

「だってどこにいるか分からない・・・愛華自身が望んでないのかも・・・」

「ふざけんな!お前は今まで何を見てきたんだよ!?愛華は嫌がってたのか?お前といることを嫌がってたのか?俺達にはそうは見えなかったぞ!」

そうだ。

愛華はいつも笑顔だった。

私と一緒にいて嫌だなんて一言も言わなかった。

愛華にとっての幸せって・・・

「璃亜。ここに愛華の居場所が書かれている」

レイは私に一枚の紙を見せた。

「連れていってやるがどうする?」

「お願い!連れて行って!愛華の所に!!」

私にもう、迷いはなかった。

「そう来ると思った」

「じゃぁいこーぜ!」

「しゅっぱーつ!!」

私はレイの車に乗った。

そして携帯を使って愛華の居場所をある物に送った。