花が咲く日

「咲良〜!良かったぁ。急に倒れるから」

と、抱きついてきた。

「おっ、ちょっと苦しい」

そう言うと、首から手を解いた。

「はい、カバン。晴人と帰るんでしょ?」

カバンを受け取り、“うん、ごめんね”と謝った。

“全然、平気!” と2人は言って行ってしまった。

「行くか、カバン持つよ」

と、私のカバンを持ってくれた。

2人で玄関をでた。正門を抜けると桜の木がずらーっと並んでいる。

「綺麗…」

「だな」

「来年もこうやって咲くかな…?」

「絶対咲く。そしたらまた2人で見よう」

「うん…!」

晴人の顔をみて、改めて晴人の事が“好き”ということを確認した────。