朝練に向かうためにベッドから這い出ると、身体にズッシリとした違和感が生じる。

「っ、体が怠いな……」

気怠さと僅かに感じる熱感に苛まれながら、体温計を脇に挟むと。

「37.2℃……。あー、マジかよ」

体温計をポイッと床に放り投げる。


「これじゃ、朝練に行けねぇな」


タケに朝練を休むという連絡を入れて、俺は再びベッドに潜り込んだ。