「みっ、3日間を、繰り返している……? それってどういうこと? 」

確かに”死の手紙”には、予言めいたことがつらつらと書かれていた。


でも、だからってそんな現実離れしたことが実際に起こり得るなんて……


「だから、分かるんだ。俺は未来を知っている、予測が出来る」



レンは私の家を指差し、ゆっくりと口を開く。


「地方のニュース番組に、緊急速報が入る……。見てみろ」

タケと私は言われた通りに家の方を振り向いた。


閉め忘れたカーテンから丸見えのリビングに置いてある、テレビには。

ニュース番組が流れており、横からディレクターらしき人物に慌てて渡された原稿を、アナウンサーが読み上げている。


《えー、只今緊急ニュースが入りました。◯◯町、◯◯通りの商店街で通り魔が発生し、犯人と思われる男が警察に現行犯逮捕された模様です。男は近くに住む会社員との警察からの発表があります。死傷者も出ているようです。繰り返します、......》


次に私はレンの口から、衝撃的な内容を聞くこととなる。


「今聞いた死傷者の中には、福田 幸枝が含まれている」


「……え、さっちゃんが……? 」



彼は言う。

さっちゃんは18時00分に通り魔に刺されて、死亡したと。