顔に、冷気を纏ったタケのコートが触れる。

「ちょっと、やめっ……」


耳元で、幼馴染みが苦しそうに囁く。

「俺、アイのことが好きだ」

「え、……」


身体を離したタケは、真剣な顔付きでこう言った。


「俺、ずっとアイが好きだった。何年も前から」

タケが私のことを、好きだって?

「レンに取られるかもって嫉妬するのは、もう嫌なんだ。だから告白しにきた。アイ、好きだ」


じゃぁさっちゃんは、私のせいで振られたってこと……?