「今日ね、タケをデートに、誘ったの。それで、告白して……振られ、ちゃった。『他に好きな子がいる』って、……」
「そう、なんだ……」
そうか。
さっちゃんはタケと2人で遊ぶ予定だったから、私のメールに断りを入れたんだ。
そして、昨日のタケも。
さっちゃんからデートの誘いを受けて、今日は私とは一緒にはいれない、ごめんって言ったんだね。
泣いている理由を告げた親友は、泣き乱れ始める。
「……なんでっ、どうして……っ! 私、タケのこと、こんなにも、好きなのにっ……! 」
「さっちゃん、今から会えないかな? 家にいるの? 直接会って、話を聞くよ」
喜怒哀楽が激しいさっちゃんが心配になり、私は直接彼女に会って話を聞いてあげようと考えた。
だが、しかし……。